フルートの三点支持についての考察

昔々、フルートの三点支持についてとても悩んでいた時期があったのですが、いただいたアドバイスと実体験をもとに、ちょっと書いてみたいと思います。

実はこれ、むかしFacebookにあったノートというページに書いたことがあるのですが、ノートがなくなっちゃったんですよね😅
なので、内容を更新してここに記載してみます。

フルートって三点で支えているよ、というのが三点支持なのですが、
右手親指、左手人差し指の根元、リッププレートを当てている口、の三点です。
この三点のみでフルートがぐらぐらしないようにバランスを取って支えています。

写真がいまいちですが😅、指を全部上げてもこの三点で支えられています。

このときの、フルートの角度、がとっても大事だと思っています。

胴部管に並んでいる指を置くキーの面が真上にくるように構える、と書いてある教則本があって、フルートを始めたばかりの頃は私もそう構えていましたが、、、、三点支持ができない。

キーの根元にある芯金(キーとキーをつなぐ真っ直ぐになっている棒)やそれを支える土台が重たいので、当然手前にクルっと回ってしまいます。

なので三点支持ができない!

実際に演奏するときには他の指でもフルートを押さえているので、クルっと回ることは無いのですが、回らないように楽器を支えるために一番力がかかっているのが右手の小指。

右手の小指に負担がかかって、痛めてしまう方が多いと思います。

一番上の写真をもう一度。

胴部管のキーの面を若干斜め前ぎみで構えることで、三点支持ができるようになります。

が、

この角度が大事だと思っています。
どのくらい前に傾けたら良いのか。

もっと傾けた方がいいよ!とアドバイスをいただいたこともあって、そうすれば三点支持はしやすくなるし、フルートも安定して持つことができると。
確かに!
そうしたら小指への負担も無くなり楽になるはず!

やってみました。

私の場合、あまり前に傾けすぎると、指の腹でキーを押さえるために写真のように腕を上げなくてはいけくて、これでしばらく練習していて肩を痛めました(笑)

アドバイスをくださった方は男性で、腕も指も長くて身体も大きかったので、フルートをかなり前に傾けていても肩などに負担がかからなかったのかもしれません。

これではあかん💦
ということで、ここからは自分の体格に合ったベストな位置を探すことにしたのですが、

フルートは若干前に傾けて三点支持ができるギリギリの角度を見つける。
手の一か所に負担がかからないようにとにかく注意。
右手親指は下から楽器を持つのではなく、前方向に押す力が必要。

そして、左手の角度、ですが、

左手の人差し指の根元は自分方向に押す力が必要です。
なので、つい、左手の平を自分方向に向けがちなのですが、手のひらは足部管方向に向ける意識で構えると、とても楽になりました。
ネットで見つけた情報を参考にしました(笑)

そうすると、手首を内側に曲げすぎたりしなくて、良いかと。
👇これはダメな例です。

手首の前後の角度はなるべく真っすぐが楽だと思います。
👇こんな感じかな?

外側に向いちゃうのもダメ👇だけど、これは実はよく見ます。
手首痛めそうですね💦

キーの真ん中に指の腹がちゃんと乗るように構えて、手首は自然に曲げる。
前後に不自然に曲がっていないことを確認します。

手の平は足部管方向(再確認)。
手首を反らせるのは疲れない程度はOKで、割と反らせることで左手でしっかりフルートを持ってあげることができるので安定します。
これもネット情報を参考(笑)

左手人差し指の根元の横らへんで支えている感じですね。

右手の手首の角度も注意です。
自然に、なるべく真っすぐな方が楽かと思います。
こんな感じ?

これはダメですね👇
極端ですが(笑)

こんな感じでなるべく楽に構えられる位置を探しました。

人それぞれ体格が違うので、フルートの角度や手首の曲げ具合など、ベストな位置はいろいろ試して見つけるしかない!!!

と思っています。

この三点支持の位置、フルートの角度が決まってから、最後に頭部管の角度を決めます。

頭部管の歌口はキーの面の延長上に合せる、と教則本に書いてあったり、そういう情報もよく見かけるのですが、私の場合はそれより少し内側にむけています。
もう一度同じ写真ですみません(笑)

こんな感じ。
このベストな角度を探すのもなかなかの研究ものでした。

ついでに、右手小指が押さえている足部管の角度も調整が必要です。
小指がなるべく自然に置ける角度を探しました。

足部管の心金がキーの面の真ん中に位置するように、と、基本的な情報はそんな感じかと思いますが、小指の長さも人それぞれなので、微調整が必要です。
私は若干内側向きかもしれません。
C菅とH管でも違ってきます。

こんな感じで三点支持して音が出せる位置を見つけるために、けっこう悩んだり研究したり、ときどき再確認したりしてきました。

フルートを買い替えたりしていままでと違うフルートを吹くことになると、またこのベストな位置を探していました。
フルートによって重さや良く鳴る角度も違うので、微妙な調整が必要なんですね。

なかなか細かい確認作業になりますが、すごく大事なことだ!

と思っています。

三点支持になぜこだわるかというと、

それまであまり真剣に三点支持を研究せずに吹いていたのですが、だんだんと痛くなる部分が出てきたからです。

右手小指と、左手の人差し指の付け根。

学生時代はそれでもあまり問題視せずにやり過ごしてきましたが、だんだんと痛みが増して、いやー、これはあかんやろ、、、と反省。
一から見直しをしました。

その時に思ったことなのですが、

フルートを始めた頃に習ったこと、教わったことって、自分が信じてきたことなので、その考えをリセットして別の方法を取り入れるって、なかなか時間のかかることだなぁと。

私の場合は「良くない持ち方」で10年くらい吹いていて、手が痛くなって初めて見直しをしたのですが、「そうか、角度を自由に変えれば良いのか!」と気が付くまでにだいぶ長い時間がかかりました。

それに、「良くない持ち方」ですっかり慣れてしまっていたので、それを変えることもなかなか大変でした。
身体は慣れているほうが楽なので(本当は楽ではないんだけど)、油断すると「良くない持ち方」に戻ってしまう。

なので、最初からしっかり三点支持にはこだわって、なるべく将来的に大きく直さなくて良いように、と思いながらレッスンしています。

とはいえ、初めてフルートを吹く方にとっては、楽器が良く鳴る吹き方、頭部管の位置や角度を自覚するまでどうしても少々時間はかかるので、自分がある程度吹けるようになったら一度三点支持を見直してみることも必要かと思います。

良い音が出る位置に手の角度や姿勢を無意識に合わせてしまいがちなので、気が付くと三点支持が曖昧になっている、ということが多々あるように感じています。

そして、この三点支持がちゃんとできるようになると、フルートを吹くのがめちゃくちゃ楽になります!

身体や指のどこか一か所に大きな負担をかけることなく、三点でバランスを取って力を分散できると、とっても楽になる!

軽やかにフルートを吹いている方の動画など見ると、みなさん姿勢も構え方も美しい!
楽器が安定するので余計な力が入っておらず、早いパッセージもめちゃくちゃ上手い!

そんなこんなで、三点支持についてはとても重要だと思って、大事にしています。

 

うーん、三点支持を文章で説明するのはとっても難しい(笑)
実際には口の形や息の入れ方も関係するし、いろんな要素が絶妙なバランスを取って成り立っていると感じているので、この文章だけだと不足も多いかもしれないです(笑)

 

みなさん一人ひとり体格も腕の長さも手の大きさも形もいろいろ違うので、楽な姿勢、角度、ポジションはそれぞれ違っていて当たり前と思っています。

昔の私のように、教則本の記載に縛られないでね(笑)

良い音が出せて、なるべく楽に吹ける姿勢、ポジションを一緒に探しますので、ちょっとでも気になっている方、悩んでいる方はぜひご相談ください!

楽に吹けたら楽しくなる!
フルートライフを長く楽しんでいただけたら嬉しいです!

投稿者: 坂野尚子

神奈川県相模原市出身。 自然と動物と音楽が大好き。 幼少のころ近所のお姉ちゃんが吹いていたフルートに憧れ、中学入学と同時に吹奏楽部に入部。一番人気のフルートパートを憧れだったお姉ちゃんのコネでゲット。しかし、中学時代はフルートよりもピッコロばかり吹いていた。以後高校大学社会人6年目くらいまで吹奏楽を続ける。特に高校時代にやったVincent Ludwig Persichettiの作品には多大なる影響を受けている(ような気がする。) 社会人一年目のころ、CDで Bobby Jaspar や Eric Dolphy の演奏を聞いたのがきっかけでジャズフルートに興味を持つようになる。そのころ友人のつながりでジャズフルート奏者の小島のり子さんと出会い、初めて生で聞くジャズフルートにかなりの衝撃を受ける。その後10年間ほど師事。また同時に飯田ジャズスクールにてアンサンブルとジャズ理論を学び、本格的にジャズに傾倒する。 日々勉強しながら東京、神奈川、大阪、静岡にてセッションやライブで経験を積む。現在は東京を中心に活動中。ジャズへの真摯なリスペクトが伝わるまっすぐな演奏、独自のアプローチによるインタープレイ、またフルートの奥深い音色には定評がある。 ライブはジャズを中心にブラジル音楽やポップス、ソウルミュージックのバンドにも参加。数々の実力派ミュージシャンとの共演。 近年ジャズフルートの指導も行っている。 2022年、ティートックレコーズより自身の1stアルバム「You Don’t Know What Love Is」をリリース。ギターの塩川俊彦氏との渾身の全編デュオ作品。JaZZ JAPAN誌、stereo誌に掲載。好評を得る。 2026年、飯田ジャズスクールのフルート科講師に就任。キャリアを更新中。

コメントを残す